Claude Code 研修カリキュラム — 並列セッションと Plan Mode を軸にした 1 日プログラム

公開: 2026-05-20 ・ 著者: AI Agent Camp所要読了時間: 約 12 分

Claude Code を社内で標準化したいチーム向けに、1 日 (7 時間) 研修の構成と実運用ルールを 1 記事にまとめます。Plan Mode / Slash Commands / Hooks / Sub-agents / MCP / 並列セッションの設計を、Cursor・Codex との役割分担込みで扱います。

本記事の対象

Claude Code を社内導入する / 導入済みだがチーム運用を標準化したい エンジニアリングマネージャー、研修を回す立場が対象です。Cursor / VS Code は触ったことがある前提で、Claude Code を「並列で 1 日 15 タスク回せる」状態までもっていく 1 日カリキュラムを扱います。

1. 1 日カリキュラム

10:0010:30
セットアップ確認 + CLAUDE.md の役割
10:3011:30
Plan Mode 徹底 — 計画 → 承認 → 実行
11:3012:30
Slash Commands と Sub-agents
12:3013:30
昼食
13:3014:30
Hooks による自動化と安全装置
14:3015:30
MCP 連携 (Linear / Postgres / Slack)
15:3016:30
並列セッション運用 — 1 日 15 タスク回す
16:3017:30
PR フローと Codex / Cursor との併用
1 日 (7 時間) カリキュラムの例

受講者は 4〜10 名が動きやすい人数です。Plan Mode と並列セッション の体得が午前 / 午後の二本柱で、午後の MCP と Hooks は社内の規約に 応じてどちらを厚くするか調整します。

2. CLAUDE.md — チーム規約の置き場

Claude Code は CLAUDE.md を毎セッションの先頭で自動 ロードします。グローバル (~/.claude/CLAUDE.md) と プロジェクト直下の 2 階層に分けて運用します。研修ではテンプレを 1 枚配って各社の規約に置き換えます。

# CLAUDE.md

## 最重要原則
1. Plan Mode で開始する。曖昧な指示はプランで合意してから実行
2. main / develop に直接コミットしない。必ず feature ブランチ + PR
3. 破壊的コマンド (rm -rf, git push -f, db migrate) は実行前に必ず確認

## コーディング規約
- pnpm を使う (npm/yarn 禁止)
- src/server/ は src/app/ から直接 import しない
- env 値を console に出力しない

## レビュー
- PR は実装エージェント名 (Claude Code / Cursor / Codex) を本文に明記
- テストなしの PR はマージしない

3. Plan Mode — 計画 → 承認 → 実行

Plan Mode は「これからやることを文章で出してから実行する」モード です。研修では次のルールを徹底します。

  1. 2 行以上の指示はまず shift+tab で Plan Mode に入る
  2. プランを読んで「ここだけ変えて」と差し戻すクセをつける
  3. プランで合意したら Plan Mode を抜けて実行
  4. 大規模な変更は プラン文書を別ファイルに保存してから実行する

研修中盤の「実装ハンズオン」では、Plan Mode の利用回数を 1 人 5 回以上、合意済みプランがあるタスクのみ実装、というルールでまわすと 手応えが定着します。

4. Slash Commands と Sub-agents

頻出ワークフローは .claude/commands/*.md にスラッシュ コマンド化します。研修では「PR レビュー」「ライブラリ調査」「コミット メッセージ生成」の 3 つを書いてもらいます。

# .claude/commands/review-pr.md
---
description: 現在のブランチの PR をレビューし、修正案を提示する
---

# レビュー手順
1. `gh pr view` で本文を取得
2. `git diff main...HEAD` で差分を確認
3. 以下の観点でレビューする:
   - テストカバレッジ
   - エラーハンドリング
   - 命名 / 抽象度
4. 結論: Approve / Request Changes / Comment を 1 行で示す

重い探索や独立レビューは Sub-agent (Task ツール) で 別コンテキストに切り出します。親に返る要約は短く、本流のコンテキスト 消費を抑えられます。研修では「現リポの全 markdown を grep して legacy ワードを集めて」のような探索演習で使用感を掴ませます。

5. Hooks による自動化と安全装置

# .claude/settings.json (抜粋)
{
  "hooks": {
    "PreToolUse": [
      {
        "matcher": "Bash",
        "hooks": [
          {
            "type": "command",
            "command": ".claude/hooks/block-destructive.sh"
          }
        ]
      }
    ],
    "PostToolUse": [
      {
        "matcher": "Edit|Write",
        "hooks": [
          { "type": "command", "command": "pnpm lint --fix" }
        ]
      }
    ]
  }
}

研修では「自社の禁止コマンド」を CLAUDE.md と PreToolUse Hook の 両方に二重で書き込む、までを 1 周まわします。

6. MCP 連携

MCP は外部システム (Linear / Postgres / Slack / GitHub) をエージェント のツールとして提供する仕組みです。研修では Linear MCP を入れて 「自分のチケットを Plan Mode で読み → 該当ファイルを編集 → PR まで」を 1 周します。API キーは 1password run 経由で渡し、.env 直書きを避ける運用を体験させます。

7. 並列セッション — 1 日 15 タスク

研修の山場です。tmux + git worktree で「1 タスク = 1 ブランチ = 1 ターミナル」を機械的に守る運用を組みます。

  1. worktree を作る: git worktree add ../<repo>-task1 -b feat/task1
  2. tmux pane を分割し、それぞれの worktree で claude を起動
  3. Plan Mode → 合意 → 実行 → Apply の 1 サイクルを 30 分前後で完走
  4. 終わったタスクは即 PR + worktree 削除

このやり方なら、待ち時間ゼロで 1 日 10〜15 タスク回せる体感が 受講者にも残ります。安全のため、worktree 単位で .cursorignoreや Hooks の設定を共有することも合わせて教えます。

8. PR フロー / Codex / Cursor との併用

Claude Code
並列で多数のタスクを回す。長時間の探索、リファクタ、PR 作成までを担当。
Cursor
1 ファイル / 範囲の最終整形。レビュー前にコードの形を整える工程を担う。
Codex
Claude Code が出した PR をクロスレビュー。別実装の提示で意思決定の質を上げる。

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Claude Code 研修を社内で実施したい方へ

本カリキュラムをベースに、貴社のレビュー文化と業務フローに合わせた 1 日 / 2 日プログラムを設計します。

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よくある質問

Cursor と Claude Code はどちらを先に研修するべき?
目的次第。1 ファイルに集中して書くチームは Cursor 先、複数チャットを並列で回したいチームは Claude Code 先。両方使えるエンジニアは「Cursor で書いて Claude Code でレビュー」の往復が最速になります。
Plan Mode は毎回必要?
1 行で済むタスク (typo 修正、ログ追加) は不要。2 行以上の指示、曖昧な指示、影響範囲が複数ファイルにまたがる指示は必須にします。チームで標準化するときは CLAUDE.md に「2 行以上は Plan Mode から」と明記します。
Hooks で何を防ぐべき?
(1) 破壊的コマンド (rm -rf, git push -f) を PreToolUse で止める、(2) 編集後の自動 lint / typecheck を PostToolUse で走らせる、(3) Stop hook でセッション終了時にコンテキストを保存する、の 3 つから始めるのが定石です。
Sub-agents はいつ使う?
メインのコンテキストを汚したくない探索 / 検索 / レビューを切り出すときに使います。例: 大量ファイルの grep、ライブラリ調査、独立レビュー。Sub-agent は親に短い要約だけを返すので、本流のコンテキスト消費を抑えられます。
並列セッションを 10 個以上立ち上げると混乱しませんか?
tmux + worktree で「1 タスク = 1 ブランチ = 1 ターミナル」を機械的に守れば破綻しません。研修ではこのセットアップを最初に作り、午後の演習で全員が実際に 5 本並列を回します。
Claude Code 研修カリキュラム — 並列セッションと Plan Mode を軸にした 1 日プログラム