実践ガイド

Claude Code × DataForSEO で SEO 計測を自動化してみた|実践記録

Claude Code に指示して、自社の Growth ダッシュボードに DataForSEO の検索ボリューム・順位・被リンク計測を自動追加した実践記録。つまずきと料金の判断もまとめます。

AI Agent CampAI Agent Camp 編集部··5 分で読了

Claude Code × DataForSEO で SEO 計測を自動化してみた

DataForSEO は、検索ボリュームや検索順位、被リンクなどの SEO データを API 経由で取得できる外部データプロバイダです。Claude Code は、自然言語の指示からコードの実装・修正・実行までをこなす AI コーディング環境です。この記事では、その 2 つを組み合わせて、自社の Growth ダッシュボードに SEO 計測を自動で組み込んだ作業の記録をまとめます。

なぜ自動化したのか

SEO の状況把握は、検索順位チェックツールの画面を毎日眺めて手でメモする、といった運用になりがちです。自社では既に Python の collector(データ収集スクリプト)と静的 HTML で構成した Growth ダッシュボードを運用していたため、「ここに SEO の指標も日次で自動的に流し込めないか」と考えました。

そこで実装そのものを Claude Code に任せ、API の選定から認証、collector の実装、ダッシュボードへの反映までを指示ベースで進めました。本記事はその一次記録です。誇張なく、実際に見えた数字とつまずきをそのまま残します。

データ取得日: 2026-05-31〜06-01。被リンク数は Google Search Console「リンク」レポートのエクスポート CSV・Bing Webmaster Tools の被リンク画面・DataForSEO Backlinks API、検索ボリューム/順位は DataForSEO(Keywords Data / SERP API)、AI Overview の有無はダッシュボードの追跡キーワード(12 件)の実測値です。

全体の構成

作ったものの流れは次のとおりです。

  1. DataForSEO の各 API(および後述の代替ソース)からデータを取得する
  2. Python の collector がデータを整形して JSON として保存する
  3. 静的 HTML のダッシュボードがその JSON を読み込んで表示する
  4. GitHub Actions の日次 cron が collector を自動実行する

AI Agent Camp の Growth ダッシュボード。SEO 目標進捗パネル・ターゲット KW 順位ボード・被リンクカードが並んだ実画面

Claude Code で DataForSEO を使う手順

結論から言うと、API 選定 → Basic 認証の設定 → collector 実装 → ダッシュボード反映、の 4 ステップを Claude Code への指示だけで進められました。

1. 利用する API を選ぶ

DataForSEO から、目的別に 3 つの API を Claude Code 経由で利用しました。

API取得するデータ用途
Keywords Data検索ボリュームターゲットキーワードの市場規模を把握
SERP API実際の検索順位自社ページが何位に出ているかを計測
Backlinks Summary被リンク被リンク元ドメイン数の把握

2. 認証を設定する

DataForSEO の認証は Basic 認証(API の login と password)です。認証情報はコードに直接書かず、GitHub Secrets と .env で管理し、collector からは環境変数として参照する形にしました。

GitHub Secrets に DataForSEO の認証情報(DATAFORSEO_LOGIN / DATAFORSEO_PASSWORD)を登録した設定画面。値は暗号化され表示されない

3. collector を実装する

Claude Code に指示して、2 つの collector を実装しました。

このうち seo_backlinks は、当初 DataForSEO の Backlinks Summary を使う想定でしたが、後述の理由で Google Search Console(GSC)のエクスポート CSV を取り込む形に切り替えました。

4. ダッシュボードに反映する

収集したデータを表示するため、ダッシュボードに 3 つのパーツを追加しました。

ターゲット KW 順位ボード。12 キーワードの検索数・自社順位(ai-agent.camp / aibrain)・AI Overview の有無・1 位ドメインと、順位獲得の推移グラフ

実際に見えた数字

計測を回して、いくつか具体的な発見がありました。いずれも自社サイトの実データです。

SEO 目標進捗パネル。診断レポート基準で TOP100 入り KW 数・TOP10 入り KW 数・参照ドメイン数の「基準→現在→目標」を表示

つまずいたこと

被リンクのカバレッジがツールごとに大きく違う

結論: 被リンク計測は無料の GSC エクスポート CSV が最もカバレッジが広く、有料の DataForSEO Backlinks は日本語サイトでは割に合いませんでした。

最初に想定していた DataForSEO の Backlinks では、日本語サイトのカバレッジが薄く、自社サイトで 5 ドメイン しか取得できませんでした。そこで無料の GSC エクスポート CSV の取り込みに切り替えたところ、24 ドメイン が取れました。参考までに Bing では 10 ドメイン でした。

ソース取得できた被リンク元ドメイン数料金
DataForSEO Backlinks5有料
Google Search Console(CSV)24無料
Bing10無料

被リンクカード。ai-agent.camp の参照ドメイン 24・被リンク 37・ソース GSC と、主なリンク元ドメイン(note.com / github.com / x.com ほか)

ツールによって見える被リンクがここまで違うというのが、この作業で得た大きな学びでした。被リンクの「数」を 1 つのツールだけで判断すると実態を取り違える可能性があります。

料金の判断

DataForSEO の Backlinks は 月 $100 の最低コミット が必要で、得られるカバレッジに対して割高でした。被リンクは GSC の無料 CSV で十分なカバレッジが得られたため、Backlinks は解約しました。

一方で、検索ボリュームの取得(Keywords Data)と順位計測(SERP API)は従量課金で安く運用できるため、こちらは継続しています。

まとめ

よくある質問(FAQ)

Q1. DataForSEO の 3 API はどう使い分けるのですか。 A. Keywords Data で検索ボリューム、SERP API で実際の検索順位、Backlinks Summary で被リンクを取得します。今回は被リンクのみ、カバレッジと料金の理由で GSC の CSV に切り替えました。

Q2. なぜ被リンクだけ DataForSEO をやめたのですか。 A. 日本語サイトでのカバレッジが薄く(自社で 5 ドメインのみ)、かつ月 $100 の最低コミットが必要で割高だったためです。無料の GSC エクスポート CSV では 24 ドメインが取得でき、こちらに切り替えました。

Q3. 自動収集はどう動かしていますか。 A. GitHub Actions の日次 cron で collector を自動実行しています。API の認証情報は GitHub Secrets と .env で管理し、コードには値を書いていません。

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最終確認日: 2026-06-01

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