実践ガイド

Claude Managed Agents とは|マネージド基盤で動く自律エージェントの仕組み

Claude Managed Agents は、Anthropic のマネージド基盤で動く事前構築済みのエージェントハーネスです。Messages API との違い、4つのコアコンセプト、使いどころを公式ドキュメントにもとづいて整理します。

AI Agent CampAI Agent Camp 編集部··5 分で読了

Claude Managed Agents とは|マネージド基盤で動く自律エージェントの仕組み

Claude Managed Agents は、Anthropic のマネージドインフラ上で動く「事前構築済み・設定可能なエージェントハーネス」です。 自前でエージェントループ・ツール実行・ランタイムを組まなくても、Claude がファイルの読み書き、コマンド実行、ウェブ閲覧、コードの安全な実行を行える完全マネージドな環境が手に入ります。長時間実行タスクや非同期作業に最適です。

Managed Agents(マネージド基盤)と自前構築の違い

導入がまだの方はClaude Code セットアップガイドを、並列オーケストレーションについてはDynamic Workflows 解説もあわせてどうぞ。

Messages API との違い

Anthropic で Claude を使って作る方法は大きく2つあり、用途が異なります。

Messages APIClaude Managed Agents
何かモデルへの直接プロンプト(API)マネージド基盤で動く事前構築済みエージェントハーネス
向いている用途独自のエージェントループ・細かい制御長時間実行タスク・非同期作業
ループ/サンドボックス/ツール実行自分で構築Anthropic 側が提供(組み込み)

つまり「自分でループを組むか(Messages API)/ハーネスごと任せるか(Managed Agents)」の選択です。Managed Agents はプロンプトキャッシング・圧縮などの最適化も組み込みで備えます。

4つのコアコンセプト

概念説明
Agentモデル・システムプロンプト・ツール・MCP サーバー・スキルの定義。一度作って ID で参照
Environmentセッションが動く場所の設定。Anthropic マネージドのクラウドサンドボックス、または自前インフラのセルフホスト型サンドボックスを選べる。事前インストール済みパッケージ・ネットワークルール・マウントファイルを設定
Session環境内で動くエージェントの実体。特定タスクを実行し出力を生成
Eventsアプリとエージェント間でやり取りするメッセージ(ユーザーターン・ツール結果・ステータス更新)

仕組み(流れ)

  1. Agent を作成:モデル・システムプロンプト・ツール・MCP・スキルを定義
  2. Environment を作成:クラウドコンテナ(パッケージ/ネットワーク/マウント)を設定
  3. Session を開始:Agent と Environment を参照して起動
  4. Events を送信&ストリーミング:ユーザーメッセージを送ると Claude が自律的にツールを実行し、SSE で結果をストリーム。履歴はサーバー側で永続化
  5. 操舵・中断:実行中に追加イベントで誘導、または中断して方向転換

使いどころ

Managed Agents が向くワークロード:

組み込みツールは Bash・ファイル操作(読み書き/編集/glob/grep)・ウェブ検索/フェッチ・MCP サーバー連携。

提供状況と注意点

ブランディングの注意(パートナー向け)

Managed Agents を製品に組み込む場合、Claude の参照は「Claude Agent」「Claude」「{自社エージェント名} Powered by Claude」が許可。一方「Claude Code」「Claude Cowork」やそれらを模した ASCII アート・視覚要素は不可。自社ブランドを保ち、Claude Code/Cowork に見えないようにします。

ant CLI で最短セットアップ

Managed Agents は、Anthropic 公式の ant CLI(anthropic-cli)から作成・操作するのが手軽です。Claude Code は ant をネイティブに理解するため、Claude Code から自然言語で操作することもできます。

1. インストール

環境コマンド
macOS(Homebrew)brew install anthropics/tap/ant
Go(1.22+)go install github.com/anthropics/anthropic-cli/cmd/ant@latest$(go env GOPATH)/bin を PATH に)
Linux / WSLGitHub Releases からバイナリ取得

確認:

ant --version

2. 認証(どちらか)

3. エージェントを動かす最短フロー

agentsenvironmentssessions はベータのため beta: 名前空間で扱います(ベータヘッダーは自動付与)。

# 1) エージェント作成(YAML を渡す方法)
ant beta:agents create <<'YAML'
name: Summarizer
model: claude-sonnet-4-6
tools:
  - type: agent_toolset_20260401
YAML

# 2) 環境作成(クラウドサンドボックス)
ant beta:environments create <<'YAML'
name: summarizer-env
config:
  type: cloud
  networking:
    type: unrestricted
YAML

# 3) セッション開始(上で得た agent id / environment id を渡す)
ant beta:sessions create --agent agent_01... --environment-id env_01... --title "task"

# 4) メッセージ送信 → 結果を読む
ant beta:sessions:events send --session-id session_01... \
  --event '{type: user.message, content: [{type: text, text: "型安全の利点を一文で"}]}'
ant beta:sessions:events list --session-id session_01... \
  --transform 'content.0.text' --format auto --raw-output

実行中の様子を流し見するには ant beta:sessions:events stream --session-id session_01...

Claude Code から ant を使う

Claude Code は ant を理解するので、CLI を直接叩かずに「最近のエージェントセッションを一覧して、エラーになったものを教えて」のように自然言語で依頼できます(Claude Code が裏で ant を実行し、結果を解釈します)。

よくある質問(FAQ)

Q. Managed Agents と Messages API はどう使い分けますか。 A. 独自のエージェントループや細かい制御が必要なら Messages API、長時間・非同期の作業をハーネスごと任せたいなら Managed Agents です。

Q. エージェントは必ず Anthropic のクラウドで動きますか。 A. いいえ。Environment 設定で「Anthropic マネージドのクラウドサンドボックス」か「自前インフラのセルフホスト型サンドボックス」を選べます。

Q. すぐ使えますか。 A. ベータ提供で、API アカウントではデフォルト有効。全リクエストに managed-agents-2026-04-01 ヘッダーが必要です(SDK が自動設定)。outcomes/multiagent/memory は research preview のためアクセス申請が要ります。


出典: Claude 公式ドキュメント Claude Managed Agents の概要ant CLI(anthropic-cli)(2026-06 時点・ベータ)。仕様は変わる可能性があるため最新は公式をご確認ください。

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最終確認日: 2026-06-01

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